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別れた彼氏のLINEアカウント名を「性病」に変えた。

 
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彼氏と別れたので、名前を「性病」に変えた。
 

3年2カ月付き合った彼氏と別れた

 
3年2カ月付き合った彼に別れよう、と言い、わたしたちは別れることになった。
 
大学3年の4月にお付き合いが始まり、半年の半同棲、1年の同棲、1年の遠距離恋愛を経て、わたしたちは別れることになった。
 
彼はこれから、合コンへ行き、風俗へ行き、わたし以外の、きっとわたしよりブスな女を抱いて性病をもらう。
 
だから、彼のLINEアカウント名を「性病」に変えた。
 

彼と一緒にいるわたしは、世界で一番面白い女の子だった

 
彼といることのなにがよかったって、わたしのギャグセンスが冴えわたっていたことだ。
彼と一緒にいると、「自分は世界で一番面白い女の子だぞ!」と思えた。
 
彼は関西出身だったけれど、すぐに引っ越しをしたせいか、そんなに面白い人じゃなかった。仲間といるときも、どちらかと言えばにこにこ笑っているタイプの男子。
対してわたしは、マシンガンのように、接続詞も脈絡もすっ飛ばして、とにかくしゃべりまくる女子。
 
だから、たいていわたしが金魚のように絶え間なく口を開きつづけ、彼が笑いながら合いの手をいれる、というのがわたしたちのリズムで。
そのリズムは、わたしにすとんとはまり、トークのセンスが磨かれて磨かれて仕方がなかった。
 
自分の言うことが面白くてたまらず、笑い、彼も笑った。いつもくだらないことで腹をかかえていた。
 
恋人らしくぴったりするのがしっくりきて、親友のように笑いのツボが同じだった。それがとても良い、と思っていた。
 

面白いことなら話せるのに、それ以外がうまく言えなくて

 
遠距離恋愛も、始めは順調だった。
 
深夜の長電話も、月に1回の旅行も、たのしくてたまらなかった。さびしさはあったけれど、案外いけるのかもしれないって。
 
そんな良好なお付き合いに影が出たのは、わたしたちの関係以外のところによるものだった。
 
仕事や、生活面でストレスを感じる。でも、相手だって仕事が大変だし、言いづらい。
すごく悲しいことがあって、助けてと言いたいのに、その声が出ない。
 
面白いことならところ構わずしゃべり倒していたのに、それ以外のこととなると、途端にうまく伝えることができず、相手への変な気遣いも増し、わたしの口数はどんどん減っていった。
 
久しぶりに会えた日、バイバイをして、乗り込んだ夜行バスで、いつも涙がとまらなかった。さびしさもあった。でもそれ以上に、もっと言いたいことがあったように思えるのに吐き出せなかった言葉が胸をちくちくと刺して痛かったのだ。
 
そのうちに、電話することが億劫になり、電話をしても沈黙が苦痛で、仕事の忙しさを言い訳に、その回数が減っていった。
 
遠距離恋愛は、連絡が生命線だ。
それがなくなると、生活のなかで彼が占める割合はほとんどゼロになる。
 
ずっと一緒が当たり前だったのに、そうじゃなくても案外大丈夫な自分と再会してしまったのだ。
 

「健やかなるときも、病めるときも」

 
わたしは、いかに悲しみを共有できるか、に人間関係の軸を置いている。
 
彼とは面白さも楽しさも、何倍にも膨らますことができたけれど、うまく悲しみを共有することができなかった。
 
わたしの伝える力不足だったこともあるし、傷つくことが怖かったこともあるし、後半はわたし自身も自分の問題で手一杯で、彼の悲しみ(があったかどうかは定かではないけれど)を受け止める余裕が欠如していたことも自覚している。
 
それ以外にも、様々なことを考えたうえで、考えに考え、泣きに泣き、何度も言葉を飲み込んで、絞りかすのようにちいさく頭に残ったのは、「やっぱり別れよう」だった。
 

彼の名前が「性病」になって良かった

 
別れ話のとき、わたしも引かず、彼も引かず、もしかしたら縁が切れるかも、とも思ったが、結局わたしたちは、いまも連絡を取り合う仲として治まっている。
 
遠距離恋愛で会えてなかったんでしょ?前と同じように連絡とったら、別れた意味とかなくない?」
 
と、彼のともだちはわたしのことを非難しているらしい(し、彼も、「なにが変わったんだろうね」と嫌味のように言う)。
 
でも、変わったんだ。
確実に変わって、だからわたしは別れて良かったんだと思える。
 
LINEアカウント名は、個別に相手の許可なしに変更可能ということをご存じだろうか?
 
たとえば、嫌いな上司の田中さんのLINEを、田中さんに知られずに、わたしのLINE上でのみ「鼻くそ」にしておけるのだ。
 
もともと、わたしは彼氏のアカウント名を「トレンディエンジェル」にしていた。おでこが広く、将来ハゲる予感がしていたから。
 
くだらないでしょう?
 
別れたから、他の女とヤるんでしょ、との思いで今度は「性病」にした。
 
やっぱりくだらなく。
でもそれが、わたしはしたかったのだ。
 
わたしたちのいいところは、くだらないことを面白がってふたりで爆笑できたことだった。
物理的な距離ができ、コミュニケーションも疎かになり、相手の状況もわからず、ただ気を遣い、くだらないことひとつやる余裕がなかった。
 
そんなの、わたしたちじゃなかった。
 
彼のともだちや、今の彼との関係を話した人は「別れてなにがしたかったの?変わんないじゃん」とわたしの必死の決断を批判するだろう。
勝手に言っとけ、ばーか。
 
別れ話の直後に「せっかく遠距離恋愛だったのに電話エッチしなかったね」「いまからする?」と言い合って、ゲラゲラ笑ったことで、どれだけわたしの気持ちが軽くなったか、きっと分かってもらえないから、理解されなくたっていいんだ。
 

「性病」が本当に性病になったときは

 
正直、やっと取り戻した気楽な関係がいつまで続くのかも分からない。
 
こんなこと、別れ話を切り出したわたしが言うとさらに怒られそうだけど、嫌いになったから別れたわけではないので、まだ気持ちは引っかかっているのだ。
 
くだらない電話の途中に、「風俗行った?」「合コンいつ行くの?」と聞いて、その答えに苦しくなって、そっけなく電話を切り、彼が他の女の子に触れているところを想像してぼろぼろ泣いてしまう(ばかだな~)。
 
「のんちゃんに彼氏ができたら連絡とらんよ」と彼が笑ったように、彼に彼女ができて、そしたら、この関係をいよいよ手放してしまうかもしれない。
 
そう思うと、彼を好きになったときに痛んだ胸が、3年間の眠りから覚めたように悲鳴をあげるのだ。
それでも、この先のことは誰にも分からないし、
 
いまは、胸の痛みを懐かしく感じながら、「こんなに痛がっても、譲れない気持ちがあったんだよね」と自分の意地っ張りさを慰めつつ、鳴らない電話を気にしていないふりして眠ろう。
 
 
 
 
 
P.S.
ほんとに性病になったらかわいそうだから、彼の誕生日にはコンドームを送りたい。
 
 

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