ラ・ラ・ランドは夢の尊さと残酷さの全てが詰まっている。【映画レビュー】 #pr

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※途中まではネタバレなしで読んでいただけます。

こんにちは、年間映画鑑賞本数100本超えの映画好き・のんちゃんこと野里和花(@robotenglish)です。

先日、アカデミー賞史上最多タイノミネートで話題をさらっていたミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」を鑑賞してきました。

色彩豊かなハリウッドの街と、そこで紡がれるミュージカルナンバーの数々。それと同時に丁寧に描かれる主人公ふたりの恋愛模様と夢の葛藤ーーー。

最後には切なさの波にのまれて泣いてしまうこと必至の映画「ラ・ラ・ランド」の感想レビューです。

2017年の話題№1!ミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」って?

アカデミー賞史上最多タイノミネート映画として話題をさらったミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」。

監督は、第86回アカデミー賞5部門にノミネートされた「セッション」で長編映画監督デビューを果たしたデイミアン・チャゼル

まだ32歳……若い……。そして、ラ・ラ・ランドはセッションについで2作目の監督作品。まだ2作品にもかかわらず成功を収めているので末恐ろしすぎるぅ……。

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主演はライアン・ゴズリングエマ・ストーン
このカップリング、最高!!!

ライアン・ゴズリングは「きみに読む物語」(2004年)で注目を集め(ライアン・ゴズリングとレイチェル・マクアダムスのタッグもよかった、、田舎の風景が似合うふたり、、)、

その後は「ドライブ」、「ラースと、その彼女」など話題作にひっぱりだこ(作曲家・歌手としても活躍しているらしい。この顔で音楽できるとか…ずるいぃ…)

エマ・ストーンは「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズに出演(ヒーローものの‘THE ヒロイン‘よりも孤軍奮闘で頑張る女性のほうがエマ・ストーンは似合っていると思う…)。

主演のライアンとエマは「ラブ・アゲイン」で共演していた!最高のカップリングは必見!

そして、ふたりは「ラブ・アゲイン」で恋人役として共演しています。
「ラブ・アゲイン」…これがまた、いいんですよ…。

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熟年離婚を軸に、ある家族とその周辺の人々が繰り広げるドタバタラブコメディ。笑える、わくわくする、ハッピーになる。

ラ・ラ・ランドが好きだった人も、ラ・ラ・ランドまだ観てない人も、ラ・ラ・ランドに興味がない人も(それなのにこの記事を読んでくれている優しいあなた…)、ラブ・アゲインは絶対観て欲しい。

水曜日の夜に観て欲しい。「まだ週の半分か~」とちょっと憂鬱なとき、ラブ・アゲインを観ればいい気分転換になって週末までかんばりきれるはず。

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ラブ・アゲインのほかにも、ライアン・ゴズリングの代表作「きみに読む物語」、エマ・ストーンの代表作「アメイジング・スパイダーマン」もプライム会員特典で無料で鑑賞できます!

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【ラ・ラ・ランド あらすじ】夢を追うふたりの葛藤と選択の物語

映画スタジオのなかのカフェで働くミア(エマ・ストーン)は女優志望。オーディションに応募する日々だが、結果はなかなか得られないまま。セレブたちのクリスマスパーティーの帰り、レストランから流れるピアノの音に惹きつけられる。

レストランでピアノを演奏していたのはセブ(ライアン・ゴズリングス)。ジャズをこよなく愛し、いつか自分の店をもって、そこで思うままにジャズを演奏する日を夢見ている。が、生活費を稼ぐためにレストランでピアノを演奏しているのに、オーナーの反感を買ってその場でクビに。

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ミアが話しかけるのも聞かず、セブは店を後にする。季節は冬から春に変わり、ふたりは偶然再会する。だんだんと惹かれ始め、夏。たのしい日々を送るふたりだったが、セブが店を始めるための資金を貯めようと参加したバンドが成功したことで、ふたりの関係に変化が…。

【ここからネタバレ】夢と現実。成功が幸せとは限らない。

女優になる。
ジャズの店を開く。

お互いがそれぞれの夢をもって出会ったふたりは、互いを応援し合えるいい関係を築けていましたが、セブがお金のためにバンド(セブが好きなジャズではない)に加入し、そのバンドが売れたことでふたりの関係が変わってしまいます。

お金のためのバンドが生活の中心になって、自分の夢をないがしろにしてしまっているセブ。
ひたむきに女優を目指し、新しい挑戦をするも挫折を味わうミア。

ミアは「夢はどうなるの?」とセブを責め、セブは「成功していない自分をそばに置きたかったんだろ」とミアを否定します。

夢を応援し合えるのはとても素敵なこと。
でも、片方だけが成功したら、片方だけが夢より現実を優先したら、片方だけが上手くいかなかったら…

夢を応援し合い、一緒に頑張ることのむずかしさがリアルに表れていました。

夢を応援することが、ふたりの未来の邪魔に。それでも応援できる愛情。

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ミアは女優としての幅を広げるために、演出・脚本・主演を全てこなすひとり舞台に挑戦します。
けれど、集客もできず、評判も悪く、セブも仕事が忙しくて駆けつけることができず、自信がずたずたに傷つけられて故郷に帰ってしまうことに。

セブとも完全に離れ離れになってしまいました。

そんなとき、ミアのひとり舞台を観て、是非、オーディションに来てほしいという電話をセブが受けます。
すっかり女優への夢を絶とうとするミアと、ミアの才能を信じてオーディションを受けるようにすすめるセブ。

セブは必死にミアを説得します。
そのオーディションに受かったら、ミアが撮影のためにパリへと旅立ってしまうことが分かっていてもーーー。

「わたしは、ふたりが離れ離れになると分かっていても、恋人の応援ができるだろうか?」

恋人との付き合いのなかで、時としてふたりの関係を発展する上での障害となってしまうのが、夢。

関係が悪化して、住む場所は離れ離れになってしまいはしましたが、まだ、ふたりの関係は修復できたでしょう。

けれど、セブにはミアがもしオーディションに受かってパリで映画の撮影が始まったとしたら、ふたりの関係の終わりでもあると分かっていました。

パリとハリウッドという圧倒的な距離。
それだけではなく、女優としてのキャリアに大きく関わるに決まっていて、ミアは自分の全てをかけて作品にぶつかる必要があります。
それはセブも承知のこと。

それでも背中を押してあげられるのは、いままでお互いに夢を応援し合う関係だったから、夢を追う尊さを知っているから、自分が一番近くで努力を見てきたから。

セブに勇気づけられ、励まされ、ちょっと怒られ、ミアはオーディションを受ける決心をしました。
そして、見事にオーディションに合格し、ミアはパリへーーーー。

夢を叶えたふたり。叶わなかった「ふたりの」夢。

時間は一気に5年後へ。

女優としてパリに渡った女優のミアは、お母さんになっていました。そして、隣にはセブではない男性。
女優として成功したことがわかる家に住み、子どもをベビーシッターに任せて夫とディナーにでかけるミア。

ディナーの帰りに、ふと立ち寄ったジャズバーでピアノを演奏していたのは…セブでした。

セブが夢を叶えてオープンしたバーで、同じく夢を叶え立派な女優となって再会したミア。

ふたりの時間は瞬く間に出会ったクリスマスの夜に戻ります。

そこから、ふたりの思い出の曲に乗せて「ふたりの夢だった世界」が繰り広げられます。

ミアのひとり舞台は大成功、オーディションに合格して一緒にパリへ、セブは演奏家として仕事を始め、ふたりの子どもも授かり、夜には仲良く手を取り合ってジャズバーへ出かける日々……

ふたりは出会った頃に抱いていた夢を叶えて再会しました。けれど、その夢を叶えるために犠牲になってしまった「ふたりが一緒になる」というふたりの夢。

セブのピアノを弾く手が止まると、ふたりの夢だった世界・理想だった未来も消え、ミアの隣には別の男性が、セブは舞台上からミアに声をかけることもできません。

そのまま、ちいさく微笑みだけを交わして、別れてしまいました。

ラ・ラ・ランドは、夢を追う全ての人の気持ちに寄り添う映画

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映画「ラ・ラ・ランド」には、印象的なミュージカルソングの数々、力強いダンス、カラフルな衣装が所せましと敷きつめられているような作品でした。
観ていると気分が上がる。

その作品自体のキャッチ―さ、主人公たちがしっかりと自分の夢を叶えているところは、映画としての夢物語を貫徹していると感じました。
それでも、そのなかで丁寧に描かれているのは、現実的な「葛藤」「挫折」「衝突」「すれ違い」。

女優と店をもつ、という大きな夢が叶っている・夢物語になっているエンディングを迎えながら、ハッピーエンドだと断言できないのはもちろん愛し合っているふたりが一緒になっていないから。

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「夢は叶って、でも、好きな人と一緒にいれなくてそれで本当に幸せなの?」
こころのどこかで、夢見る誰もが夢と愛を秤にかけているからこそ、夢を叶えたのに一緒にいれない現実が、わたしたちの胸に深く刺さったのでしょう。

「ラ・ラ・ランド」は、全ての夢を追う人が抱えるであろうジレンマ的な気持ちに寄り添う映画です。

夢に向かって踏み出せないでいる、夢を追うと恋人と一緒にいられないから躊躇う、夢をいつか諦めてしまうのが怖い、恋人の夢を素直に応援できない…そう思っているたくさんの人々が、今一度、自分のこれからを考えるきっかけになる。

「ラ・ラ・ランド」はこれから先ずっと、ミュージカル作品として人々に愛されながら、夢をもつ人へ問いかけるのでしょう。
「あなたの一番の夢はなんですか?」

 

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