こんにちは、年間100本鑑賞する映画好きののんちゃんこと野里和花(@robotenglish)です。
先日、「マルコヴィッチの穴」というアメリカ映画を鑑賞しました。
ポスターからインパクトがあって、どこか不気味で、前々から気にはなっていたものの避けていた作品。
Amazonプライム特典で3月末まで無料で鑑賞できたので、思い切って観てみたら…。
映画「マルコヴィッチの穴」アメリカ・1999年
映画「マルコヴィッチの穴」は1999年にアメリカ合衆国で製作された映画。
スパイク・ジョーンズの初監督作品で、後にジョーンズは名作絵本「かいじゅうたちのいるところ」の実写映画や、人工知能型OSと人間の恋愛を描き話題をよんだ「her/世界でひとつの彼女」をてがけることに。
スパイク・ジョーンズは「マルコヴィッチの穴」で第72回アカデミー賞の監督賞にノミネートされています。
(受賞は「アメリカン・ビューティー」のサム・メンデス。この年は「アメリカン・ビューティー」が5部門受賞とすごすぎ。おもしろかったもんネ)
主演はジョン・キューザック。
その脇を固めるのが、キャサリン・キーナー、ジョン・マルコヴィッチ(本人役!)、そしてキャメロン・ディアス。
あらすじ
人形遣いのクレイグ(ジョン・キューザック)は、人形遣いであることに誇りをもち、就業せずに路上でパフォーマンスを行っている。しかし、そのパフォーマンスで道行く人の反感を買って殴られてしまうこともしばしば。
クレイグの妻ロッテはペットショップで働いている。会社務めを嫌い、子どもをつくることにも積極的でない夫に強くいうことはしないものの、なんだか不満気。
妻のすすめでしぶしぶながら面接を受けたのは、7と1/2階にオフィスをもつ奇妙な会社のファイル整理係。
なぜか気に入られその日のうちに採用が決まったクレイグは説明会で出会ったマキシン(キャサリン・キーナー)に一目惚れ。
妻にちいさな嘘を重ねながら、マキシンにアプローチをするクレイグだったが、空周り。マキシンはクレイグに全くなびかない様子。
そんなある日、クレイグは会社の壁に、ちいさな、大人一人がやっと入るような扉を発見する。興味本位で恐る恐るその扉の奥へ足を踏み入れたクレイグ。
その先の道は、なんと、俳優ジョン・マルコヴィッチの「中」につながる穴になっていたのだ。
クレイグはマキシンと組んで、ジョン・マルコヴィッチの中に15分だけ入れるサービスを売るビジネスを始めるが、段々と彼の周りの人間関係に変化が…。
シュール過ぎる世界観に、おいてけぼり注意
ポスターの不気味さから察するとおりの、奇妙な世界観のうえでなりたつ映画「マルコヴィッチの穴」。
「え…意味不明…」となって途中でリタイアしてしまう人もでてしまうかも…。
でも、意外と中身はシンプルで、
マルコヴィッチの穴を使って、俳優マルコヴィッチになった(他人になることを体験した)人々が、それによって本来の自分の欲望が明確になったことで、それまでに築き上げてきた人間関係が揺らぐ、というもの。
設定は奇抜でありながら、描いているのは人間の欲望、というわたしたちにとても身近なテーマ。
「他人になりたい」
「もっといい暮らしがしたい」
「愛する人に愛されたい」
…そういう感情たちを土台に、個性的なキャラクターが物語を展開していくことで、複雑なものになっています。
殻をやぶった妻・ロッテを演じたキャメロン・ディアスに好印象
クレイグの妻・ロッテは、ぱっとしない、夫に浮気されてしまうような女性。
しかし、マルコヴィッチの穴で得た未知の体験により、全く新しい自分に目覚めていきます。
終盤に向かうにつれて、どんどん自分に素直になっていくロッテですが、もともとは冴えない主婦。
ほんとに冴えない。
いつもくすんだ色のセーターとパンツをはいているような女性(詳しく描写しようと思い出しても、うまく思いだせないぐらい冴えなかった。。)
冴えなさ過ぎて、ロッテを演じているのが、あの超有名女優のキャメロン・ディアスだってことが途中まで分からなかったくらい!
ウィキペディア観てびっくりしました。
キャメロン・ディアス、こんな役もできたのか…!!!!
地味な役も演じきるキャメロン・ディアスに感激
キャメロン・ディアスと聞いて、みなさんはなんの映画を思い浮かべますか?
わたしは、「チャーリーズ・エンジェル」、「ナイト&デイ」、「モネ・ゲーム」…とにかく明るくてハッピーですこし抜けてて男の子の憧れの的、そんな女の子を演じるキャメロン・ディアスばかりが浮かんで、彼女のイメージそのまんまでした。
女優としての演技っていうより、その美貌とキャラクターがウケているのかなっていう印象。
でも、「マルコヴィッチの穴」には、そんなわたしのイメージに生きるキャメロン・ディアスは全くいなくて、そこにいるのは冴えない人形遣いの冴えない妻・ロッテ。
そうわたしに感じさせるのは、間違いなくキャメロン・ディアスの演技力なんだろうと思うと、感激しました。
いままでは、あまり好きになれなかったキャメロン・ディアス(「モネ・ゲーム」は作品自体がだいすきなので、彼女にも比較的好印象だったかな)。
「マルコヴィッチの穴」を観て、「もっと彼女のいろんな役を観たい!」と思いました。
映画を観て、こんな感想をもったのも初めてかも。
1999年に公開された「マルコヴィッチの穴」は、わたしのなかのキャメロン・ディアスのイメージを確立させて映画作品が公開される以前の映画。
いまのキャメロン・ディアスには実績がきちんとあって、華やかなイメージがつきものになっているだろうけど、でも「マルコヴィッチの穴」のロッテのような冴えない、どこにでもいるような女性をもっと演じて欲しい!
「マルコヴィッチの穴」いまなら無料で鑑賞できる!?
わたし、千葉県金谷という田舎に住んでいて、映画館もレンタルビデオショプもないので、映画欲を満たしてくれるのはネットの映画配信なんです。
Netflixなどいろいろありますが、わたしは配送サービスも使えるAmazonプライムに入会して、プライム特典として映画を鑑賞しています。
Amazonプライムって実はめっちゃ安くて、月額325円くらいなんですよね。
(こういうサービスは月に1000円は当たり前だと思って、去年までは登録を渋っていたわたしのバカ…)
わたしの場合、年間100本くらいレンタルビデオショップで映画を借りていたので、超お得!
月に最低でも1080円は払っていたのが、たったの325円で、見放題なのは有り難いです~。
「マルコヴィッチの穴」もAmazonプライムの特典として無料で鑑賞できた映画!
前から気になっていたけど、怖くて途中で断念したらもったいないし(超びびりなのでホラーちっくなのは基本避けるタイプ)と思ってレンタルできなかったものが、見放題だと気軽にできるのもいいところ!
「マルコヴィッチの穴」の無料鑑賞は、2017年3月31日までと、あとすこししかないので、興味がある方はこの機会にAmazonプライムに登録して、「マルコヴィッチの穴」を観てみては…?
他にも、3月中に超人気アニメ「怪盗グルーの月泥棒」や「ミニオンズ」、ロバート・ダウニーjrにメロメロになること間違いなしの「アイアンマン」、不朽の名作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ、日本アニメ映画界の歴史の残る名監督・今敏の「パプリカ」も見放題が終わっちゃいます泣
映画好きなら絶対絶対絶対!おさえておきたい映画ばかりなので、この機会を逃さないでください…!
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