【誕生日が嫌いな人へ】君におめでとうと言わせてくれ。

オピニオン
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こんにちは、はじめまして。のんちゃんこと野里和花(@robotenglish)です。

あなたは自分の誕生日を、自分で、こころからお祝いすることができますか?
あなたの大切な人が、誕生日を嫌いだといっていても、お祝いしたい気持ちに変わりないのではありませんか?

はるた君のお誕生日

先日、わたしが住んでいるシェアハウスに一緒に暮らす男の子・はるたくんが
うれしいことに1歳のお誕生日を迎えました~!

め~で~た~い~~~

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(出会ったときはずっとお母さんの腕のなかだったのに、そのうち立ちあがって、最近だとすっかり歩くのが楽しそうで…この可愛い後ろ姿ももうすぐ見おさめなのかなあ…)

はるたくんのお父さんとお母さんが開いてくださったお誕生日会に愛情たっぷり・絵本朗読担当として参加してきました。

1歳というメモリアルなお誕生日に同席できるなんてこの上ない幸せ。

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(「3月のライオン」の手巻き寿司パーティーを再現…!)

「お誕生日おめでとう」って、伝えたい相手がいて、伝えられるって素晴らしい。

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そんなわたしも、2016年11月に、店長を務めるコワーキングコミュニティスペース「まるも」にて、23歳の誕生日を迎え、たくさんの方にあたたかい言葉と空間でお祝いしてもらいました。

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顔面シュークリームされて大爆笑、お誕生日メッセージムービーの上映で大号泣。

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素敵な時間をプレゼントしてもらって、「わたし、この日に生まれてよかった」とこころから思えました。

けれど、そんな金谷一の幸せ者になれたであろうわたしですが、高校3年生を迎えるまで、自分の誕生日が苦しくて苦しくてたまりませんでした。

私は自分の誕生日が滅べばいいと思っていた

私は、1993年11月22日に生まれました。

ともだちに、誕生日を伝えると必ずといっていいほど言われます。
「あ!いい夫婦の日だね!」と。

わたしはそう言われたとき、いつもうろたえ、なんと返すべきか分からなくなってしまいます。

わたしの両親は離婚していて、新しいお母さんとお父さんのなかも、「いい夫婦」とは言えません。
そのことで長年悩み、いまも逃げ続けている状態です。

いい夫婦のもとにいないのに、いい夫婦の日(11月22日)に誕生した自分が、なにかの皮肉のように思えて、その日をどうしても好きになれませんでした

さらにわたしは、「お誕生日おめでとう」と言われるのが嫌でした。

「お誕生日おめでとう」なんて嘘だと感じていた

誕生日を迎えると、たくさんの人が「お誕生日おめでとう」という言葉を私に送ってくれます。
それはきっととても幸せなことなのでしょう。

そうとわかってはいても、わたしはその言葉を素直に受け止めることができずに、その言葉が聞こえるのを恐れていた節もありました。

もういつのことだったか思い出せません。
たぶん、小学校の頃です。

新しいお母さんは、気性の激しい人で(父もそんな感じなので、小さい頃は毎晩、部屋で布団を頭までかぶって、じっと激しい怒鳴りあいの声に耐えていた気がします)、普段は穏やかで陽気なのですが、キレると豹変して、酷い言葉を投げつけてくる人でした。

記憶が曖昧なので、なにが原因か今となっては分かりませんが、とにかくそのときもわたしは部屋の前に立たされて、頭の上から浴びせられる罵声に耐えていました。

そんなの日常茶飯事だったので、こころが拒否したのか、脳が麻痺したのか、ほとんどの言葉は、頭をすり抜けていきました。なにも感じない、人形のような存在になる術を覚えていたのです。

でも、その言葉だけは、わたしのこころを粉々に砕くように踏みにじりました。

「あんたたちがお父さんに付いてきたから、私は子どもを産めなかったんだ」

それは、「あなたなんか生まれなければよかった」。そう言っているのとなにも違いはありませんでした。

確かに、わたしと兄は、離婚の際に父に引き取られて、新しい母はわたしの異母兄弟を産んでいません。けれど、そこにわたしたちの意思なんてすこしも介入していないのです。離婚も、親権も、再婚も、出産の有無も、全部大人たちが勝手に決めたことでした。

でも、あのとき、その言葉を全身で受け止めなければならなかったのは、紛れもなくわたしでした。

その言葉を聞いて以来、「お誕生日おめでとう」といわれるたびに、頭の中で「生まれなければよかったのに」と聞こえるようでした。

だからいやだった。

たくさんの「お誕生日おめでとう」の数だけ、周りに嘘をつかれている気分でした。

はじめて素直にありがとうと思えた誕生日

毎年、なんとか笑顔をつくって自分をだましながら、11月22日を迎えるたびに「この一日だけ滅んでしまって、一年が364日だったらいいのにな」と思っていました。

高校3年生の誕生日。
高校時代、わたしはたくさんの友人に恵まれて、社交性溢れる学生だったので、その日は廊下を歩くたびに「おめでとう」と声をかけてもらいました。こんなにたくさんの友達がいてくれている、という嬉しさを実感しながらも、やっぱりどこかで卑屈な自分が「でもやっぱり、この日も、その祝福の言葉も、自分には似合わないものでしょう?」と言っていて…

やっと1日がおわる、ほっとしながら帰宅準備をしていたときに、その日一番のサプライズで、親友たちがお祝いをしてくれました。

こころから好きだと思える相手なにがあっても自分のことを裏切ったりしないだろうと思える相手からの予期していなかった「お誕生日おめでとう」に、びっくりしてへなへなと座り込んで、じんわりと、自然に「ありがとう」と言っていました。

自分に起こっている出来事を理解するにつれて、だんだんと体が熱を帯び始めて、それは喜びの波になってわたしをすっぽりと包み込むようでした。

お誕生日がハッピーな日に

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その年以来、毎年、有り難いことに大好きな人に囲まれた誕生日を迎えることができて、23歳まで年を重ねられました。

もともと、なにかしらのイベントに全力で乗っかりたいハッピー野郎で、友達のお誕生日も進んでお祝いするタイプだったのが(ただし忘れっぽいのでだいたい遅れてしまう)、自分が祝ってもらえる喜びを知ったことで、もっともっとお祝いしたい!という気持ちがむくむくと成長しました(ただし誕生日を覚えておけません)。

でも、わたしが誕生日を祝われることに抵抗があったように、「お誕生日いつ?」と聞くと、「いや、祝われるのすきじゃなくって…」と返されることがあります。

「誕生日が嫌い」という人

色んな理由があると思います。

他人に自分の生を否定されたことがある。
自分のことを好きになれない。
騒がしいのが嫌い。
人に注目されることが苦手。  などなど

そういう人に出会うと、以前は自分が息苦しさを感じていたことを思い出して、そっとしておこう、と思います。

でも、自分が「お誕生日おめでとう」と言われる日を重ねるたびに、やっぱり誕生日っていいものだよなあと感じ、図々しくも誰かにその気持ちを気づかせたくもなります

君に「おめでとう」と言いたい

今日、はるた君のお誕生日会に出席させてもらって、改めて「お祝いできるってすてきだな」と感じました。

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お祝いされるのが嫌いと分かっているので言えない人、

遠く離れたところに住んでいておめでとうと言いに行けない人、

もうどうしたって会えない人にも、

この場で言っちゃいたい、新しい年だし言っちゃいたい

お誕生日おめでとう。

今年も1年、どうか元気で、泣いたり笑ったりしながら、つぎのお誕生日まで生き続けてね。

全てのお誕生日をハッピーな日に

はるた君のお母さんが、はるたくんのお誕生日会のお知らせをしたときに書いていた言葉。

これからもはるたが、いろんなこどもたちが、
大人たちにみんなに愛されておおきくなりますように♡

うんうん、そうだよなあ、って。

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こどもたちみんなが「今日はぼくの(わたしの)お誕生日だっ!」ってにこにこできる世界であってほしい。そういう社会をつくる一員になりたい。

そして、いま、あまりお誕生日がすきではない大人も、いつか自分のお誕生日を特別な一日だと感じれる日がくればいいな。

その手助けができる人間になりたい、そのためにはどうすればいいんだろう…なんて、考えるきょうでした。

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はるたくん、お誕生日おめでとう!(プレゼントはもうちょっと待ってね♡)

▽お誕生日といえば…な1冊。この本の主人公も、私と同じように母親に自分の生を否定されてしまいます。それが原因で、体に支障をきたしてしまうけれど…

小学校のときに初めて読んで、22歳のお誕生日に、この本が原作のミュージカルを観劇して…と、思い出深い作品。お誕生日プレゼントにもぴったりかな♪

 

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