【初心者ライター必読】BIJAPAN編集長・浜田さんに学ぶ「刺さる企画」の立て方

ライティング
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こんにちは、野里のどか(@robotenglish)です。
わたしは現在、Business Insider Japanが主催する若手ライター講座に参加しています。

この講座では、ライターがBIの編集・記者から「企画と取材」について学ぶことができます。

第2回目「企画を立てる」が7月26日に開催されました。
講師は編集長の浜田敬子さん(@hamakoto)。

紙媒体の編集者時代から数々の企画を「当てて」きた浜田さんの企画の立て方論は、ライターからブロガー、さらには広報まで、人のこころを惹きつける必要のある職業の人であればだれしも必要な技術でした。

この記事では、2時間のセミナーのなかで重要だったポイントをわかりやすくまとめています。
これを読めば、企画を立てる上での重要な基本的な考え方を知れます。

ぜひ最後までしっかりと読み、ご自身のお仕事に活かしてください!

BI編集長・浜田さんにとっての”企画”とは

Business Insider Japan 統括編集長 浜田敬子さん
朝日新聞社、「週刊朝日」編集部、「AERA」編集部に所属し、2014年には女性としてはじめてAERA編集長に就任。その後、総合プロデュース室プロデューサーを経て、2017年に退社し、BI Japanの統括編集長に。多数のテレビでコメンテーターを務める。「働く女子と罪悪感」を出版。

 

講義のなかで浜田さんが、

浜田敬子さん
浜田敬子さん

企画とは、情報(材料)の再編集能力である

とおっしゃっていたのが印象的でした。

また、「新規事業の立ち上げも、飲み会の幹事も、友人の誕生日祝いのセッティングも」すべてが企画であり、どの仕事においても欠かせない能力であると、その重要性も説かれました。

まずは企画を立ててみよう![企画つくりリスト]

企画の立て方についてお話をする前に、ライターさんのなかには自分で企画を立てたことがない…という人もいるかと思います。

自分の立てた企画と照らし合わせながら、この記事を読むことで、より理解が深まると思うので、まずは企画を立ててみましょう。
(すでにご自身の中で書きたい企画がある人は、つぎの見出しにすすんでください→こちら

今回、わたしたち受講生も、自分で立てた企画を持ち寄りそれに対してフィードバックをもらうことでより具体的な学びをすることができました!

企画つくりシートをわたしが考えてみたので、シートのそって企画を考えてみてください。
できた企画とともに、記事を読み進めてみてくださいね。

[超カンタン!企画つくりシート]
それぞれの項目を当てはめてみましょう。
ジャンル:
書きたいメディア:
記事のタイトル:
取材先:
構成(内容をざっくりでもOK):
狙い(読了後の読者の行動や心情など):

企画を立てる4つのチェックポイント

自分の書きたい企画ができたら、それが実際にメディアに載せるレベルのもの(編集から求められるもの)までさらに改善していきましょう!

企画のポイント①見出し(タイトルをつける)

企画を立てるとき、まずはタイトルをつけましょう。

タイトルは、いわば仮説とも言えます。

たとえば、
「パパ活の実態!”パパ”が女の子にもとめたのは癒しではなく愛だった」
というタイトルをつけたら、実際にパパ活をするパパに取材をし、このタイトルが間違いでないかを確認します。
※取材をする過程で、タイトルが変わる場合もあります。

また、タイトルは人に強い興味を抱かせるものでなければなりません

ウェブ上の記事では、なによりタイトルで人を惹きつけられるかが重要になります。
どんなにいい文章を、どんなに素晴らしい情報を書いていたところで、タイトルが魅力的でクリックされなければ、その記事は人の目に触れることがありません。

クリックされやすいタイトルは以下のような特徴があります。

  • 固有名詞や数字などがあり、具体性がある
  • 逆張り(世間の論調と逆のもの)の視点で考えられている
  • 新しい発見(新情報)が含まれている
  • 誰も知らないコアなことが含まれている
  • 強いキーワードをつなげる

全ての企画にこれらが含まれるわけではありませんが…これらの要素を含む企画はより刺さりやすいです。

まずはタイトルを決めよう。そして、タイトルはクリックされるように工夫を凝らそう。

企画のポイント②”誰に””何を”伝えたいのか明確に

続いて、メッセージです。
メディアによって特色が全く異なるので、どの媒体で書くのかを意識し、その媒体独自の視点で事象を見ることが必要になります。

たとえば、タピオカについて記事で扱うとして
経済ニュースメディアであれば、どんなチェーン店がタピオカ業界に進出しているのか、という視点で切り込み、
グルメ紹介メディアであれば、
どのタピオカがどんな個性を出していて、結局おいしいのはどこなのか、というほうがウケるでしょう。

掲載するメディアによって、求められるものは変化します。
自分が書くメディアの読者をしっかりとイメージすることが大事です。

企画のポイント③感情は揺さぶられるか?

喜怒哀楽、共感、神経の逆撫で…
その記事を読むことによって読者の感情が動くのか?どう思うのか?まで考えましょう。

人は人の感情から影響を受けるものなので、取材したときにでてきたパワーワードをタイトルにもってくる、というのも効果的。

また、記者の感情も大切です。

浜田敬子さん
浜田敬子さん

(ライターに対して)頭だけで考えているものは面白くない。感情が乗った企画を考えよう!

わたしたちの視点(日々、なにに不満をもっているのか、違和感を抱くのか、どんな会話に興味をそそられるのか…)にもバズる企画のタネが潜んでいます。

企画のポイント④オリジナリティはあるか?

タピオカ、選挙など、旬な話題は価値がありますが、だからこそほかの媒体でも多く取り上げられるので、ほかとの差別化のためのオリジナリティが必要になります。

また、ニュースメディアであったとしても、主観的な意見は載せてもオッケーです。
それが切り口となり、単なる事実の面白い側面が見え、オリジナリティになります。

ただ、主観だけだとただのブログ…となってしまうので、客観的データや、取材が必要になります。

オリジナリティは出しつつ、それを裏付けるデータや声も揃えましょう。

取材は仮設の検証作業。

企画を良し悪しを左右するポイント

BI編集部では週1回の企画会議を設定しているそうです。

そこで企画の採否を左右するポイントは、

  • 情報の新鮮さ
  • 時代の流れ
  • 媒体の独自性
  • 情報を読む側の視点

になります。

特に、BIの場合はニュースメディアなので、情報の新鮮さが価値になります。

 

浜田敬子さん
浜田敬子さん

大きな時流(社会)と小さな時流(個人)の流れ(変動)を掛け合わせることで、単なる情報ではなく、具体性・感情ののった企画になる。

企画は再編集能力。まさに~!

企画は半径5メートルから生まれる!ネタを育む日常意識

BI Japan の週1回の企画会議で、ひとりの記者が求められる企画は3本。
もちろん、これと同時並行で記事を書いて取材をして…としているわけです。すごい作業量ですよね。

 

どうやったら、そんなに企画を思いつけるんですか?

浜田敬子さん
浜田敬子さん

ノートに日頃からメモをたくさんとっています。そして、企画を立てるときはそのノートだけを見る。

 

浜田さんのノートの取り方は「企画を生むために」成されているようなもので、新鮮に感じました。

 

 

のんちゃん
のんちゃん

ニュースメディアだから、起こった出来事だけ取り上げているんだと思っていた…
日頃から集めているネタから、ニュースは生み出されるものなんだね

[まとめ]企画力は習慣から。定期的に企画立てをしよう

[企画を立てるポイント]
・企画はまずはタイトル、そして取材して事実確認をする。
・タイトル命!クリックされるように工夫をこらす。
・媒体の特色と、ライター(自分)の視点を大事に。
・ネタは半径5メートルにある!常に企画を考える意識づけを。

すぐにネタをたくさん集められるわけでも、ポイントをおさえたからってバズる企画を立てられるわけでもなく、
定期的に数をこなしていくことが必要なんだなと感じました。

浜田さんは、雑誌「AERA」の編集長を含め、紙媒体で23年活躍し、ウェブ媒体にやってきた方です。

もう23年も、ずっとネタを集めて企画を立て続けてきたからこそ、いま、当たる企画を連発することができています。

クライアントから仕事をもらって書くライターだと、なかなか企画から自分で…というふうにはなりにくいかもしれませんが、
その記者だからこその視点、で記事を書けたらそれは唯一無二の価値ある記事になります。確実に仕事になり、強みになります。

 

のんちゃん
のんちゃん

ブログでもいいから、書きたいメディアを想定して、企画記事を定期的に世に出し続けていこう!

 

「もう一歩成長したい!」と思うライターさんは特に、日ごろから「企画を立てる」という意識を大事にして過ごしてみてください。

あなたの半径5メートル以内に、つぎのバズが転がっているはず。

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