新卒フリーランスが会社員を選んだワケ「働き方は、目的とは違う」

働き方
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こんにちは、野里のどか(@robotenglish)です。

わたしは、新卒フリーランス→会社員+副業(パラレルワーカー)→フリーランス、というちょっと変わった経歴をたどっています。

新卒フリーランス時代は、Webライターを中心に、様々なお仕事をしていました。最初は収入がぎりぎりだったものの、本格的に活動をはじめて7か月ほどで月収30万円を超え、生活も安定していました。

わたしが会社員になったのは、ちょうどそのタイミングです。

この記事では、

  • どうしてせっかく安定したのにフリーランスを辞めたのか
  • フリーランスになりたい人がまず考えるべきはなにか
  • 会社員とフリーランスの違い

についてお話をしようと思います。

自分の働き方について悩んでいる、という人にこの記事が届けばいいなと思います。

フリーランス時代に、「会社員にならないか」と誘われる

新卒フリーランスだった頃のわたしの仕事のひとつが、千葉県富津市金谷のコワーキングコミュニティ「まるも」の店長でした。

そのほかにも、ありがたいことに運営元である株式会社Ponnufから、多くの仕事をいただいていました。

あるとき、社長から「もしよかったら、社員にならないか」とお声がけしていただきました。

社長とは、単なる業務委託以上の、関係を築けていたと思います。その頃のPonnufは、ベンチャーと呼ぶにも小さすぎる会社。社長ひとりとたくさんの業務委託されるフリーランスによって成り立っていて、わたしもそのうちのひとり。

社長のことはよく知っていて、友人のような関係であったし、会社が提示する条件もとても良いものでした。そしてわたしは別に、フリーランスになりたくてなったわけではないので、「フリーランスで食っていく!」という決意みたいなものも特になく……。

ですが、わたしのこころは揺れることはあっても、「会社員になる」ということを現実味を帯びて考えることは難しかったのです。

大学時代からマイナスイメージしかなかった会社員

会社員に対しての当時のイメージは、「面白くなさそう」というもの。
いま考えれば、会社員は単なる型なので、会社員すべてが面白くないなんてことはもちろんありません。

ただ、地元で先に就職した友人の話を聞くと、どうしても、会社員にとっての「やりがい」や「わくわく」がまやかしであるように感じました。
大学時代から、同年代の友人が仕事の愚痴をこぼすのを聞いていて、「就職したくないなあ…」という気持ちがすこしずつ埃のようにこころの底に積もっていたのでしょう。

就活時に、リクルートスーツを着て就職説明会へ行っても、すこしも自分が”会社員”になっている姿が想像できなかったのは、それも関係していると思います。
大学3年生のわたしには、大人になるということは会社員になると=だったのです。

そして結局、わたしは気付いたらフリーランスになっていました。

コワーキングスペースの店長をしていたこともあって、周りには特異な環境といえるほどフリーランスが多くいました。

その方のなかには、新卒で就職をし、しばらく会社員を務めていたものの、人間関係で悩んだり体調を崩したりで辞め、フリーランスになったという人も多くいました。
「ブラック企業で消耗した。もう会社員にはなりたくない」という話もたびたび耳にしました。

もちろん、それは日本全体がそうなっている、というわけではなく、会社員という働き方がしっくりきていて、やりがいをもって働けている人もいるということは理解はしていました。
しかしながら、自分がいた環境からして、フリーランス気質の人が多く……社会人になっても会社員へのマイナスイメージは払しょくされないまま。

自分に会社員ができるのだろうか?不安がつき纏う

また、わたしがフリーランスという働き方に自然と落ち着いたのは、仕事量の調整が自分でできる、という部分が合っていたからでした。

調整できる、ということは、毎月一定ではないということになりますが、当時のわたしにとっては安定よりも、柔軟のほうが魅力的でした。

会社員になったことが一度もない立場だったから…というのもありますが、自分が会社から「週5、1日8時間働いて」と言われて、本当にその時間分働けて、成果を出せるのか…毎月いただく安定したお給料に見合った働きができるのか…自分のことながら、はなはだ疑問でありました。

わたしは、自分がどうしても精神的に不調をきたす時期がすくなくとも1年に2度はある、ということを知りながら生活をしていたので、そのせいで仕事がうまくすすまなくなるのではないかと懸念していました。

フリーランスであれば、自分であらかじめゆるやかな状態にしておけるし、もしなにかあっても自分で責任をとれる…でも会社の看板を背負って働くとなると、自分に親切にしてくれる人にまで迷惑が掛かってしまう……。

会社員は条件としては魅力的でした。ただ、その条件に自分がこたえられるのか自信がありませんでした。

わたしの働き方を決めたのは「目的」だった

そんな感じだったので、せっかく「正社員にならないか」と、好条件で声をかけてくれる仲良しな会社があっても、なかなかその選択を実際にしようとまでは思えませんでした。

ちょうど同じ時期、不調だった期間が重なって、「このままでいいのかな…」と毎日不安に思っていました。
気分転換に訪れた秋田県で、地域おこしの活動に触れ、その中で、会社の地域おこし事業により深く自分が思い入れを感じていることに気づきました。

秋田でのいろいろなプロジェクトを見学しながら、ずっと会社や、会社がかかわる田舎のことを考えていました。

フリーランスとして、好きで仕事を一緒にしていました。それはもちろんのこと。それ以上に、会社が行っている事業に愛情をもっていることを感じ、わたしの能力が活きるのであればコミットしたいと思いました。

「会社員としての条件が…」、「フリーランスのほうが働き方が…」と考えていたときには進まなかった気持ちが、自分の目的がはっきりしたことで、手段としての会社員を自然と選ぶことに。

「会社員≠デメリットが多い」自分らしく働こう

実際に会社員になってみて、当たり前なんですが、フリーランスと同じく等しくメリット・デメリットがありました。

しかしながら、実際に自分が会社員になることで、漠然と抱いていたマイナスイメージというものはなくなりました。

周りの意見にはその人個人の問題がたくさん含まれている。だからこそ、参考適度にとどめるべき。結局は自分がどうしたいか・なにがしたいか、について考えを深めるべきだなと改めて思いました。

会社員になっても、副業として自分が好きなことを仕事にしたり、長期間の旅にだって行っていました。会社員としてどう工夫するかは必要となりましたが、フリーランスの頃にできていたこと全部を諦めなきゃ…なんてことはありませんでした。

会社員だから…というのは言い訳で、自分がいる環境を受け入れて、どう自分らしく働き方をデザインするか。それはひとつの楽しみでもありました。

パラレルワーク、副業、複業…働き方はいろいろあるけれど、

現在、わたしは会社員を辞めて、またフリーランスとして新しいスタートを切りました。ただ、今回も会社員になったタイミングと同じくして、手段で選んだのではなく、自分の中で優先するものが変わった、だから自然と働き方も変わったのです。

そのときどきで、自分の生活の上でなにを大事にすべきかは変化するもの。だから、当然この先、わたしがまた就職することもあると思います。それはそれで、きっと楽しめることでしょう。なによりもいつも大事にしているのは、自分がなにをやりたいか、なので。

今、働き方の多様化で、パラレルワークや、副業や、複業を実践する人もずいぶん増えました。そしてそれを発信する人も増え、興味をもつ層もどんどん広がっています。今後もこの流れは引き続き大きくなっていくことでしょう。

そんななか、そういった新しい一歩を踏み出した人たちと、いまの自分を比べたとき、その人たちがとてもきらきらした場所にいるように見えると思います。

とっても魅力的ですよね。いいなあ、自分もああなりたいなあ…と想像するかもしれません。

ただ、新しい、とか、格好いい、とかではなく、「自分がやりたいのは」「自分らしい」とはなんなのかをまずは考えてみてください。

 

働き方はあくまで手段でしかなく、目的ではありません。自分がやりたいこと、自分がありたい姿…そういうものがまずあって、そうすれば自分がとるべき手段が見えてくることでしょう。

働く、って多くの人にとって人生の大半を費やすわけですから、なるべく無理なく楽しく、向き合っていけたらいいですよね。

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