白浜フラワーパークで、「人をたのしませたい」という気持ちのエネルギーを知った。

オピニオン
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こんにちは、千葉県富津市金谷に移住したのんちゃん(@robotenglish)です。

先日、金谷から車で30分ところにある複合型キャンプ場「白浜フラワーパーク」で1日だけのお手伝いをしてきました。

そこで触れたのは、高いホスピタリティと、「人をたのしませたい」その気持ちのエネルギーでした。

白浜フラワーパークとは?

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まるで海外のような温暖な気候と絶景オーシャンビューが広がる
関東最南端の土地「白浜」。
そんなリゾート地に《白浜フラワーパーク》はあります。
都心から2時間で到着できる手軽さと大自然が広がる
開放感バツグンのアウトドアリゾートを体感してください。

【公式サイト】 関東最南端のリゾート観光施設 白浜フラワーパーク

ティピやコテージ、持ち込みなどキャンプの形式も選択可能で、手ぶらで行ける、という若者にとって嬉しいプランも。

徒歩0分のところに海外が広がり、夏場はプールとBBQもたのしめる最高の環境です。

そこへ、わたしは、田舎フリーランス養成講座の講師として、受講生を引率しながらお手伝いをするためにお邪魔しました。

▽田舎フリーランス養成講座とは

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白浜フラワーパーク スタッフ室ちゃんと、管理人のヨネさん

わたしたちを迎えてくれたのは、元田舎フリーランス養成講座受講生で、いまは白浜フラワーパークでリゾートバイトをしている室ちゃん。

健康的に日焼けした肌が、ここでの夏の時間の眩しさを感じさせます。

ほどなくして、管理人のヨネさんも登場。

「よし、夏をおわらせよう!」の一言で、わたしたちは鎌をもって白浜フラワーパークを見渡しているような高さのヒマワリたちを伐採することに。

眩しい笑顔とホスピタリティの高さ

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ヒマワリはゆうに2メートルを超えるほどの高さで、一見、こいつらを相手にするのか…とひるみそうでしたが、鎌の使い方をマスターすると、これが爽快で。

まるでゼルダの伝説の勇者リンクになったような気持ちで、向かいくる敵(といいつつ、実際は向かってはこないヒマワリ)をばっさばっさなぎ倒していきました。

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ヨネさんを紹介してくださった方から、「ヨネさんは、白浜フラワーパークをイチから面白くしているすごい仕掛け人だよ!」と聞いていたので、ヨネさんと話をするのをとても楽しみにしていたのですが、
残念ながら、ヨネさんは四六時中忙しそうに動き回り、ゆっくりお話しする時間はありませんでした。

その代わり、間近でヨネさんのホスピタリティの高さを目にすることができました。

白浜フラワーパークには様々な区画のキャンプ場があり、全体としては20を超える団体が宿泊可能となっています。
夏は大繁盛。

わたしたちが訪れた日も満杯状態で、とにかく賑わっていました。

ヨネさんは、晴天の下、タンクトップ姿で白浜フラワーパーク内を動き回り、だれより多くの人と笑顔と言葉を交わしていました。

その親しげな様子から、「あれ?もしかして、ここにいるのは全員、ヨネさんの友達なんじゃ…?」と思うほど。

この日からやってきたお客様には不便がないか丁寧に聞いて回り、今日、出ていくお客様からは「また来年!」の声が。

汗だくで、見ていて心配になるほどずっと外にいて、動き回って、でも誰より楽しそうな眩しい笑顔で。

ヨネさんから、どんな思いで白浜フラワーパークの運営に携わっているか、直接聞くことは叶いませんでしたが、その姿を、ヒマワリ畑の隙間からのぞいていただけでも、ヨネさんがこの場所に注ぐ愛情がわたしの体に流れ込んで、ヒマワリと格闘するパワーを与えてくれました。

「人をたのしませたい」の気持ちに、物もお金も時間もいらない

午前中いっぱいで、すっかり夏の風物詩たちが姿を消しました。

大量の種は、こどもたちにプレゼント(素敵な夏の思い出として、それぞれの家でもすくすく伸びて欲しい)。

おいしいカレーを食べて腹ごしらえをしたら、つぎの作業へ。

「みんなには、お化け屋敷をやってもらおうと思います!」

ヨネさんに渡されたのは、紙とペンのみ。

「あの施設、なんかいい感じになると思うんだよね。必要なもの、紙に書いてくれれば、あるやつ準備するから~」

じゃ、19時に!と、ヨネさんはまた白浜パークを飛び回りに…

残されたわたしたちは、「あの施設」と指定されたジャングル温室へ。

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バナナや、南国の木が茂る、むっとした暑さの温室。

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ここがお化け屋敷になるのか?あと数時間、まだ道具もなにもない状態で……?

当たり前だけど、わたしたち8人のなかに、お化け屋敷でおばけになった経験がある人はいませんでした。
日中の明るい温室で、イメージをうまくつかむこともできず…。

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でも、「空き缶が使える!」「アルミホイルで刃物っぽくなるかも!?」「ターゲットはこどもだから、安全も注意しなきゃね」……

物も、お金も、時間も、経験ですらないながらも、みんなでウンウンうなりながら、より「怖さと驚き=たのしませたい」を追い求めていると、なんでもできそうな気がして。

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わたしが講師を務め、みんなが受講生である田舎フリーランス養成講座は1カ月間のWEB合宿です。なので、わたしたちは出会ってからまだ2週間。さらに年齢もばらばら。

それでも、一緒になってひとつのものを作り上げていると、まるで、大好きなクラスメートたちと、文化祭当日にむかうワクワク感のようなものが湧きあがってきました。

感情の高ぶりは、これからの自分の指標を再確認させてくれる

手作りのチラシをこどもたちに配ると、思いのほか反応がよく、プレッシャーをじりじりと感じ出しました。

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準備を全て終えて、BBQでエネルギーチャージをし、海岸で卵黄のような鮮やかな夕陽を眺めていると、あっという間にあたりは闇にすっぽりと包まれ、おばけの時間がやってきました。

チラシを握りしめたこどもたちが、お父さん・お母さんの手をにぎって、おそるおそる足を踏み入れてきます。

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驚かした瞬間の、体のびくつき。泣き出しそうな悲鳴。「驚かす」という初めての喜びに、暗さにまぎれてにやにやしていました。

いやだあと必死で進むのに抵抗する子、たのしくって何度も挑んでくる子、大人の方が盛大に驚いている家族、泣きながら出口に走ってくる子…

温室内には、こどもと、おばけ役のわたしたちの悲鳴が響き渡り、夏の夜の蒸し暑さと混ざり合って、不思議な空間でした。

どこよりもお金がかかっていなくて、どこよりも即席で、どこよりもおばけがたのしんでいる、そんなお化け屋敷。

次々とやってくるお客様を順々に驚かせながら(温室の外には行列ができていました)、「もういやだよー帰りたいよー!」と半べそをかきながら親の手をひっぱるちいさな男の子の背中を見つめ、くつくつと笑っていました。驚かすって、こんなに面白いんだー。

あの男の子、今晩眠れるかな?おばけのこと、きっと嫌いになっちゃうかも?今年の夏の思い出のひとつに、なってくれるかな―――?

そんなことを考えているうちに、口元は笑いながら、目はじわじわと濡れてきました。

あの男の子の、思い出に、わたしがいれるって、なんて幸せなんだろうか。

わたしは自分が、あまりしあわせな幼少期を過ごすことができなかったことから、気づいた頃から「こどものためになる仕事がしたい」と思うようになっていました。

いまは、田舎フリーランス養成講座の講師や、その開催場所であるコワーキングコミュニティ「まるも」の店長などなど、様々な仕事をフリーランスとして請け負っています。そうしながらも、根底には、やっぱり昔からの想いがあって。

「この子を泣くほど驚かせた」文字にすればたったそれだけのことです。

でも、わたしにしてみれば「こどもの思い出つくりにつながる最高の仕事」でした。こんなにもたのしくて、嬉しくて…ああ、わたしがやりたいのは、結局こういうことなんだ、って思える経験でした。

みんなもそう思っていると確信できるって、最高な気分だ

(怖すぎで喉が潰れるほど叫んでいます、音量注意です※暗すぎてなにがなんだか分かりません※)

ヨネさんも室ちゃんもお客様として足を運んでくれて、最後は自分たちがとことん怖がり(まじで怖くて半泣きだった。既に感動で泣いていたけど)わたしたちの手作りお化け屋敷「おばけジャングル」は大盛況でたった1時間の営業を終えました。

お疲れ様!とふるまってもらったなっちゃんの、なんとおいしかったことか。

海岸に駆け出して、天の川を「うをー!きれー!」と眺めながら、自分がどれだけこどもたちを驚かせたか、どんな表情のこどもがいたか、みんなが口々に熱っぽく語りました。

海から滑り込む冷たい風が体を撫でても、ちっとも、わたしたちの興奮は奪えません。

「最高の1日だったな」と思いました。でも、「最高の1日だったよね?」と聞くことはしませんでした。
そう答え合わせをせずとも、その場にいた全員がきっとそう思っていると確信できることが、どんなに気持ちを満たしてくれることか。

たくさんの感情を抱えて、夏の1日は幕を閉じました。

きっとヒマワリ畑には、秋の花が咲き誇り、わたしたちはそれぞれ、ここで知った、「人をたのしませたい」という気持ちのエネルギーをもって、次の場所で0からなにかを築くのでしょう。

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受講生のみんな、そしてヨネさんと室ちゃん、素敵な夏の思い出をありがとう!

▽白浜フラワーパーク管理人・ヨネさんのブログ

お試し お化け屋敷│白浜フラワーパーク キャンプ場diary

▽室ちゃんのブログ

りえログ | 田舎フリーランス養成講座や海外旅行、タイについて書いたブログです

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